生誕百年記念事業ニュース

生誕百年記念事業ニュース

目次

顕彰活動ニュース

2007年「伊藤千代子顕彰碑」 建碑10周年墓参と語る会

1997年7月21日、伊藤千代子顕彰碑建立の日から今年は10年目、建立10周年記念「墓参と語る会」が9月24日命日の日に開催されました。
新しき光の中へ・・・と、反戦・平和を貫いた千代子のこころざしを引き継ぐ決意があふれた意義あるつどいとなりました。

毛利栄子長野県議、歴史と展望語る

―参政権のなかった時代での千代子らのがんばり戦後憲法に見事に結実した―

 この日午後、南真志野で墓参・碑前祭が行われ、建碑の時実行委員長であった木島日出夫さんがあいさつ。「戦後60年にもなり戦争体験者も少なくなる中、一方で戦争を知らない若い議員が増え、戦前型の国づくりに向かう風潮が大きくなってきた。千代子の志に思いをはせ、引き継いでいこうではありませんか」と呼びかけました。
 今年は参院選がかちあい、7月21日の建碑10周年の行事を延期していました。 引き続いて、湖南公民館では「パネル展」を設置しての「語る会」が開かれ、毛利栄子県議(岡谷市・下諏訪町区)が「伊藤千代子を・そして今を語る」と題して話しました。
 戦前の日本社会はいったいどんな社会だったのか。とくに戦前社会の明暗を分けた悪法・治安維持法が、いわゆる普選(普通選挙法)と抱き合わせて導入されたこと。しかし女性には選挙権なしの時代に積極果敢に取り組んだ千代子の生きざまに、自分の思いを重ね合わせながら、千代子の勇気をたたえました。
 千代子らのたたかいが反映した現憲法、女性が参政権を得て平等になった戦後。政治の分野への女性の進出について語り、とりわけ長野県政においては今年5人の女性県議となり、毛利県議においては、自民落選、民主おさえてトップ当選という「快挙」、その背景を語りました。
 戦後レジームからの脱却というが、中身はあの戦前への回帰。それがなんで美しい国なのか、と問い、国民が真の主人公となる世の中を訴えました。
 会は、短歌の詠や土屋文明短歌の歌独唱などを交え、和やかに懇談し終了しました。
写真 顕彰碑の前で参加者記念撮影

碑前で木島日出夫さんと伊藤善知さんが挨拶

木島日出夫さん あいさつ

写真 碑前祭で挨拶する木島日出夫さん顕彰碑の裏に「97年の7月21日に伊藤千代子の顕彰碑を建立した」とあります。10年ひと昔といいますが、早、10年も経ってしまったんだなあ、と感慨ひとしおでございます。この間、政治の流れ、時代の流れに、大きな激動があったと思います。私自身、前の年、96年の総選挙で返り咲いたわけですが、そのころから政治は、すさまじい勢いで変わってきております。自民党の中でも戦争を体験した人が、だんだん少なくなるなかで、戦争の実相を知らない、若い議員たち、安倍晋三などが先頭に立ちまして戦前のような国づくりに向かう、あの戦争を肯定するという風潮が、国民のあいだには、まったくありませんが、一部の政治家を中心として、大きくなってきた時期だったと思います。

 ご存知のような形で、先の通常国会では憲法改正のための「国民投票法案」まで強行する、「教育基本法」まで作り変えてしまう、たいへんな国会でありました。今度の参議院選挙では、国民の大きな怒りが噴き出しました。いま、自民党は、末期的な症状を呈しています。参議院選挙では、国民の世論が、国政を大きく動かしました。残念ながら、伊藤千代子さんのこころざしを、まっすぐに受け継いでいる日本共産党が、大きく前進できなかったことは、残念でなりませんが、毛利栄子県議をはじめ、春の一斉地方選挙では、長野県では大きく前進できました。長野市議選でも、すばらしい成績で6人全員が当選しました。こうした躍進もある中で、今日、建立10周年の行事を迎えることは、うれしいことです。伊藤千代子さんも、草葉の陰で喜んでいるのではないか、と思います。

 新しい総理が、明日、誕生するようですが、根本は何ひとつ変わっておりません。あらためて、命がけで反戦平和のために頑張り抜いてきた伊藤千代子さんの、こころざしをしっかり受け継ぎ、全力で頑張りたいと思います。記念の日に大勢のみなさんにお集まりいただき、記念碑建立のとき、実行委員長を務めた者として、心から感謝申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)


伊藤善知さん あいさつ

みなさま、こんにちは。きょうは、千代子さの、この碑のために大勢お集まりいただき、ありがとうございました。実はここのところ、心配事がありまして、碑のことも忘れていたような状態でありました。
 私は、千代子さのことを受け継いだのは、親父の1周忌の座で叔父から懇々と「千代子さのことは、これからお前がやれ」といわれてからで、小学校3年生のときでした。それから毎年のように、いろいろやってきたんですが、おふくろからは、いつも、「千代子さは、幸せの薄い人だった」といわれて育ちましたが、いま、こうして、こんなに多くの方々に千代子さを思っていただいて、お集まりいただき、心からお礼申し上げます。本日はどうもありがとうございました。(拍手)

語る会

写真
講演する毛利栄子長野県議
写真
報告する三澤事務局長
写真
パネル展示に見入る皆さん
写真
建立当時のことを語る
元南真志野区長原さん婦人

「伊藤千代子顕彰碑」建碑10周年2007年 没後78年墓参と語る会

2007年8月31日   
 昨年は多くの方々のご協力の中で『伊藤千代子生誕100年記念事業』を行うことが出来ました。安倍首相・靖国派の野望は国民の大きな批判の中で参議選大敗に追い込みました。
変わり始めた政治・・・格差と戦争をする国・・・の再来を許さないために伊藤千代子とその周りの人々、その時代と今日を語り続けていきたい。
多くの皆さんのご参加をお願いします。
 なを、2007年7月21日、「伊藤千代子顕彰碑」建碑10周年を迎えました。記念行事は、特に行わず墓参と語る会を、行うこととしました。
期日  9月24日(月曜日)・・・秋分の日振り替え休日
碑前・墓参   午後1時30分 伊藤千代子顕彰碑前 (諏訪市湖南南真志野)
語る会・懇談会 午後2時 湖南公民館 (諏訪市湖南南真志野)
メインのお話
 「伊藤千代子を・そして今を語る」  長野県議会議員 毛利 栄子
 このたびの地方選挙では、長野県の女性県議は11人、日本1の議席占有率になりました。
そして日本共産党の女性県議は5人、1番多いのです。質の高さもすばらしいものです。
 今回は毛利栄子県議に「時代の先駆者 伊藤千代子」を語っていただき、そして変わり始めた県議会・そして政治の流れを話していただきます。
ご期待下さい。
「伊藤千代子顕彰碑建立とその後の10年」    こころざしの会より
パネル展
新しいパネルを含めて顕彰碑10年・広がるこころざしの輪
 

「第19回 平和のための信州戦争展」にパネル展示

毎年、長野県内を巡回して「平和のための信州戦争展」が開催されています。
「千代子こころざしの会」では数年前からパネル展示で協賛協力しています。
都合のつく方ぜひご覧下さい。
今回は、新しいパネルが加わる予定になっています。

2007年 開催日程
 8月11日~12日   富士見町 町民センター
 8月14日~16日   駒ヶ根市 総合文化センター
 8月16日~19日   飯田市  鼎文化センター
 

2006没後77年墓参と語る会開催

「伊藤千代子こころざしの会」は、石城さんの帰郷に合わせて、9月18日に恒例の行事として「墓参と語る会」を行いました。写真 顕彰碑の前で記念撮影

碑前・墓参 千代子顕彰碑前にて

 参加者全員が墓前で選考を手向けた後、伊藤家ご当主の伊藤善知さんと北海道苫小牧から駆けつけていただいた「千代子最後の手紙」公開記念の集い事務局長の畠山忠弘さんから、ご挨拶いただきました。



伊藤善知さん(千代子のお墓を守ってきた、伊藤家の当主)

みなさま、今日はありがとうございました。いつもいつも皆様に来ていただいて、うれしく思っております。
 千代子さのお墓の前で改めて話すこともありませんが、実は、この墓の一番前へ三つ並んでいますが、昔、ここへお墓を移すまでは縦に並んでいました。戦後間もなくですが、「千代子さんのお墓参りをさせてください」と言って来てくれた婦人がありました。その方も、千代子さと同じ思いをし、ご主人も千代子さと同じような道を辿った、という方でした。その時に初めて「共産党の名でお墓参りをさせてください」と言われて、その時ほどうれしかったことはありません。
 今はこうして皆様に幾度となく訪れていただき、本当にありがたく思っております。千代子さも、さぞや喜んでいることと思います。本当に今日はありがとうございました。

  ※事務局コメント
    戦後、間もなくお墓参りに訪れた婦人は、野呂栄太郎夫人の塩沢富美子さんのことです。

畠山忠弘さん(手紙公開記念の集い事務局長)

北海道苫小牧からただいま着きました畠山でございます。今日、このようにして、皆さんと会えることは、大変うれしいことでございます。苫小牧では、伊藤千代子さんのことが、この一年間で俄かに有名になりました。千代子さんの手紙を本にいたしまして、千代子さんの思いを一人でも多くの方に伝えていきたい、という運動が広がっております。
 ここには来れませんが、湖南公民館には、その時の実行委員長でありました北大名誉教授の石城謙吉さんが出席されることになっております。石城先生は諏訪のご出身で、北海道では大変有名な方でございます。森を作ったり、林を作ったりする学者の、“親玉”のような人です。知床の世界遺産登録のときには、「知床の自然をどう守り、活かすか」ということを話し合う公的な学術機関の座長を務められました。「皆様と会えることを楽しみにしている」とのことです。どうぞ、話を聞き、懇談をしていただきたいと思っております。
 たくさんの方々のお力を得て、千代子さんが北海道苫小牧で大変有名になり、その思いが日に日に広がっていることを、皆さんにご報告申し上げられることをうれしく思います。千代子さんも、そうした「思い」が広がっていることを、喜んでくださっているのではないか、と思うわけです。今後とも諏訪の皆さんと苫小牧との交流が深まることを心から祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

諏訪市出身石城謙吉さん語り仮称や詩の朗読交え、感銘深く

写真 浅野晃の「転向」にふれながら自己の心境も語る石城謙吉さん
引き続き「語る会」は湖南公民館で行われました。
メインのお話をされた、石城謙吉さんは、昨年7月3日北海道苫小牧市で行われた「伊藤千代子最後の手紙公開記念の集い」の実行委員長でした。北海道大学名誉教授ですが、実は諏訪市出身。歴史の奇遇といえるでしょう。
 石城さんのお話は、北海道では一種有名人でもある浅野晃のことについて、その人生の歩みをたどりながら、伊藤千代子の死の動因ともなった浅野の「転向」、それに続く更なる右翼化を利己的・思想的問題点をえぐりながら語りました。また終生千代子のことを隠し続け、一方では密かにこだわり続けた姿などを追って、石城さんの歴史的心境なども話されました。「すべての物事が、長い時間の後に必ず歴史上の正しい位置に据えられることは、私たちにとっての希望であります‥‥」と。参加者はそれぞれの想いの中で石城さんの話を受けとめました。
集会では、昨年諏訪での行事の際に贈られていた「詩歌」などいくつかあり、後ればせの「北よりの風」ならぬ「北海道からの息吹・清風」として、「こころざしの歌」歌唱や詩の朗読なども折り込んで、感銘深い集会となりました。また伊藤千代子の生きた時代に、同じように時代に立ち向かった諏訪出身の人々を再認識するべく、小澤路子・村上多喜雄・藤森成吉・岩波茂雄の四方の手短かな紹介もありました。写真 湖南公民館で行われた語る会全景諏訪地方は伊藤千代子の件の後、教員赤化事件として知られる2.4事件(昭和8年)があり、千代子の時代の後の思潮の盛り上がりに一挙に弾圧が加えられ、以後あの戦争の道へまっしぐらに進んだ、という苦い歴史があります。今日の歴史状況はあの時代に類似してきた、ということもいわれます。しかし試練を乗り越えてきた地下水脈・鉱脈というべき草の根の力は大きい。伊藤千代子をめぐる顕彰運動もその一環としてさらに前進することが期待されます。

「2006年 没後77年墓参と語る会開催のお知らせ

2006年8月24日    


昨年は多くの方々にご協力いただいて、写真 じしばりの花「伊藤千代子生誕100年記年事業」を成功させることが出来ました。さて、小泉首相の靖国神社参拝は、内外世論の大きな反対を生んでいます。いつか来た道・・・の再来を許さないために、伊藤千代子とその周りの人々、その時代と今日を語り続けていきたいと思います。
多くの皆さんのご参加をお願いします。
期日  9月18日(月曜日)・・・敬老の日
碑前・墓参
   午後3時 伊藤千代子顕彰碑前 (諏訪市湖南南真志野)
語る会・懇談会
   午後4時 湖南公民館 (諏訪市湖南南真志野)
 メインのお話
 「北海道の地から伊藤千代子を・そして今を語る」
   2005年7月3日「伊藤千代子最後の手紙公開記念の集い」を開いた
   苫小牧から
   実行委員長 石城いしがき)謙吉けんきち)・・諏訪市出身・北海道大学名誉教授
   事務局長   畠山忠弘 ・・・前苫小牧市議・2003年・2005年来諏
   の両氏を迎えて行います。

 「伊藤千代子とその時代の諏訪に関わる人々」
                    こころざしの会会員よりそれぞれ紹介
   村上多喜雄 ・・・浅野晃の教え子・東京都委員長・浅野の変節を糾弾・獄死
   小沢路子 ・・・・・伊藤千代子と同年・社研で共通時期・獄中闘争
   藤森成吉 ・・・・・労農党から立候補・伊藤千代子も支援活動
   岩波茂雄 ・・・・・高志低処を掲げ出版活動通じ時代思想に対峙

 お問い合わせは
   事務局  三沢実  

「記念事業記録集」(記念誌5号)完成へ

2006年2月2日    
 

先にお知らせしました記念誌5号が「記念事業記録集」(B5版・150頁)として発刊のはこびとなりました。
 記念講演澤地久枝さんの講演録(本人の丁寧な筆が入っています。)がメインですが、行事の全容を収録すべく、多数の方に登場していただいています。
 この記録集は、従来からの顕彰碑建立記念誌を引き継ぐもので、第5号となります。こころざしの会の「会誌」の性格を持つものですが、一般にも領布します。(領価500円)
 2月11日の「冬の赤旗まつり」の日から領布開始します。
申し込みは、事務局 まで

あけましておめでとうございます

2006年1月1日    
 昨年7月17日、伊藤千代子生誕100年記念事業に際しましては、顕彰碑建立時に引き続き多大なご協力をいただき誠にありがとうございました。おかげさまにて、大成功をおさめることができました。ともに喜びたいと思います。
 千代子の時代から一世紀がたつ昨今、千代子のこころざしを引き継ごうという時代を超えてのテーマへの挑戦が、さまざま創造力を生み出しています。いずれにしましても、記念事業ではこれまでの顕彰運動の総合力が発揮されました。
 憲法改悪への動きは風雲急を告げています。米軍再編の動きに連動した米国戦略への追随は、しかし世界的な孤立への道である、ということもまた明白になりつつあります。決意を新たにしながら、時代の課題に取組みましょう。
 連帯の心こめて・・・。

記念事業記録集『今、新しき光の中へ』第5号 1月発行予定

澤地久枝講演内容載録
       参加者の熱気・余韻も収録して
 顕彰碑建立を契機として、顕彰運動の記念・記録誌として『今、新しき光の中へ』を発行し、隔年発行で第4号まできました。今回、100年事業に際しては、顕彰運動の経緯がわかるような内容で、という方針で、当日発行とし、事業報告書としては後日としていました。
 講師である澤地久枝さんは、講演録を残すことは基本的にいっさいしない、ということで承知をしていましたが、特例中の特例として講演録載録につき承諾いただきました。(文責は編集部でとの本人の意向ですが、テープ起しの稿に丁寧な筆を入れていただいています。)
 これに励まされて、記念誌編集部では年内発行をめざし進めてきました。しかし突発的総選挙で作業を中断していたため、印刷・製本など仕上げは、1月中というスケジュールになりました。
 記念誌は基本的にはこころざしの会の「機関誌」の性格をもつものですが、会員組織が確立していないため、都度頒布の形をとって、この収入により碑の維持管理、会の運営費用にあてています。
 第5号の内容概要は下記のとおりですが、頒布価は500円で扱います。
   送本等の場合は送料(冊子小包)210円。
   【申し込みは事務局へ(後払い)】

 記念誌『今、新しき光の中へ』第5号 概要 ―2005.12.24 現在―

※写真ページ4p.(内カラー 1p.)  
1.準備情報資料(民報「新すわ」・宣伝ちらし・会ニュース・マスコミ記事)
        --全部ということでなく、主なもの--
2.墓前・碑前祭  あいさつ文・メッセージ等
   ・開会あいさつ ・木島日出夫  ・小市草子 ・伊藤善知
   ・メッセージ  山田勝文市長 ・宮坂勝太  ・秋元波留夫(寄稿)
3.澤地久枝講演録・編集・文責・記念誌編集部(澤地さんの筆入っています)
   ・「証言者としての伊藤千代子」  
   ・パート (戦前) 千代子  中国
   ・パート (戦後) 日本  千代子
   ・講演録のうちそと ‥‥澤地『本』の中から一部紹介、参考資料等
4.パネル展《縮小版》による千代子の生涯概要
   ・生い立ち、学び舎 ・千代子直筆の手紙など ・千代子のたたかい
   ・暗黒の歴史への序曲 ・稀代の悪法、治安維持法の成立
   ・弾圧にかかわった人々 ・3.15弾圧を糾弾する赤旗、無産者新聞
   ・千代子、3.15事件の激流の中へ  ・獄中での輝けるたたかい
   ・やみがたき千代子への思慕   ・弾圧への医学のまなざし
   ・怒りと悼みは時代をこえて
   ・同時代に生き、闘い、仆れた人々一部紹介(略伝)
     ・平林せん ・村上多喜雄 ・有賀勝・芳枝  ・小澤路子
     ・藤森成吉 ・高島満兎  ・田中サガヨ  ・飯島喜美
  □最後の手紙 ‥‥全文と発見の経緯・解説
     ・浅野晃の件   ‥‥村上多喜雄の墓碑探訪
5.交流会
    ・あいさつ ・第2部発言者から寄せられた玉稿
   ・さまざまな余韻→「新すわ」に掲載のもの含む
6.事業のまとめ、反響等
   ・新聞報道  ・事務局長報告
   ・2005伊藤千代子没76年墓参と語る会(9/24)

2005年伊藤千代子墓参と語る会開催

    生誕100年記念事業振り返り開催ー9月24日は没76年命日ー

9月24日は命日、湖南の墓地に7月の生誕100年記念事業を支えたメンバーが集まり、伊藤千代子の墓に花を供えお線香を手向けました。その後、顕彰碑に花を供えましたが、みんな改修された碑に見入り感慨深く思い出に浸りました。
写真 顕彰碑に見入る木島日出夫さんと廻本多都子諏訪市議直後に行われた総選挙、木島日出夫・上田英昭さんはじめ、記念事業の片付けもそこそこに、選挙戦を闘っての24日命日だったのです。
湖南公民館での「語る会」は碑の建立以来行っている行事。今年は「伊藤千代子こころざしの会」の年次総会の要素を入れて運営しています。3年前の「語る会」で生誕100年記念事業が話題となって以来の取り組みや事業の成果と会計、又「こころざしの会」の1年間の活動と会計決算を報告。更に到達している研究の成果にたって課題と方向を田中康祺さんが提起して話し合いました。
 写真 伊藤千代子墓前に集まった会員が記念撮影木島さんからは「100年事業」は大事業だった。心配した時も有ったが皆が各役割の中で力を出し大きな成功をした。広がった結び付きを生かしていく今後の活動を。山宣会のような講演会を定期に行う等検討を。」
 栗田勝さんからは「千代子の顕彰運動は全国的にも先進。千代子にこだわりながら息の長い活動へ。」など100年記念事業の後を見据える方向付けがされました。
 100年事業の成果を澤地久枝さんの講演を含めて記念誌「今、新しき光の中に」-5号として今年末を目標に刊行すること。こころざしの会のニュース発行と会費集めなど組織的運営の前進、役員の留任と充実なども確認して本年の会を閉じました。

2005年墓参と語る会参加のお願い

9月24日は伊藤千代子76回目の命日です。顕彰碑建立以来「墓参と語る会」を行ってきましたが、本年も下記予定にて開催します。
関係各位の皆さんのご参加をお願いします。
              記
  ・墓参
   日時 2005年9月24日土曜日午後3時より
   場所 長野県諏訪市湖南南真志野  龍雲寺山霊園  伊藤千代子お墓前
  ・語る会  午後3時30分 湖南公民館

伊藤千代子生誕100年記念 ―澤地講演に1,000人超―

世紀をこえて今に生きる”志”の継承を!

小市草子さん、碑前祭であいさつ
      「感銘深い、生涯で記念すべき日」

写真 碑前祭であいさつする小市草子さん この日午前11時から湖南南真志野墓地で「墓前碑前祭」が行われました。
200余名の参加、地元の人々も多数参加されました。(東京からの大型バス2台が他の交通事故の影響で遅れて参加)
 今回、墓前碑前祭において、土屋文明詠の三首につき直筆のものに改装お披露目されました。これは文明さん長女・小市草子(かやこ)さんのはからいによるもので、千代子碑は特異な存在感を示していくでしょう。
 小市草子さんは、「感慨深い、生涯で記念すべき日、感激の極み」とあいさつしました。
 関勘正(伊藤千代子こころざしの会)会長は「戦前のような時代にしないことが千代子への慰霊」とあいさつ。
 木島日出夫実行委員長は「‥‥私たちが伊藤千代子の顕彰運動を続けているのは、決して、過去への懐古のためではありません。戦後60年、広島・長崎被爆60年の今日、わが国の一部に、侵略戦争の歴史をねじまげ、憲法九条を改ざんして、再び戦争をする国にしようとする動きが強まっています。千代子のこころざしを継ぐということは、戦争と暗黒の時代を再来させてはならないということです。本日の墓前碑前祭が、そのための新たな誓いの場になることを心から願い挨拶とします。」と述べました。 

午後二時からの記念講演 ー会場は満席となりましたー

写真 満席となった文化センターホールで語る澤地久枝さん

講演に先立ち、「伊藤千代子を歌う三つの歌曲」中村洋子さんのソプラノが会場に響きわたりました。
 隣室では「パネル展」、三カ所で記念誌等頒布・販売を行ないました。
 午後六時からは「ぬのはん」において全国交流会が行われ、二百数十名の参加のもと、和やかに、盛大に、事業成功を語り合いました。



「伊藤千代子生誕100年記念事業」成功

7月17日、行われた「伊藤千代子生誕100年記念事業」は、
記念講演会に1000名を越す皆さんの参加で、大成功を納め終了しました。
遠路はるばる諏訪の地を訪れていただいた皆さん!
地域から出かけていただいた皆さん!

本当にありがとうございました。
 澤地久枝さんの語りかけてくるような語り口に、私たちは平和の想いを新たにしました。
詳報は後日掲載します。写真 墓前祭・碑前祭に訪れた皆さん(顕彰碑前で)

「伊藤千代子生誕100年記念事業」当日の行事スケジュールのお知らせ

5月19日、記者会見で木島日出夫実行委員長が「記念事業内容」を発表してスタートした
「伊藤千代子生誕100年記念事業」。いよいよ17日を迎えます。
  当日の行事内容・スケジュールは既にお知らせしてきているとおりです。

1.午前11時 墓前碑前祭

ここでは従来の土屋文明詠の三首について、文明直筆のものに改装されます。これにともない土屋文明長女小市草子(かやこ)さんの挨拶も予定されています。
 今回、東京から200人に近い人々がバス・マイカーで参加することになっており、受入れ担当部では準備に大わらわです。

2.午後2時 メイン集会=記念講演会

講師澤地久枝さんについては、これまで各方面資料により紹介してきているとおりですが、憲法九条問題が全国的に盛り上がりを見せている折、戦前史との兼ね合いで時宜を得た、また講師として誠にふさわしい人です。全国的・全県的関心が寄せられています。
 当日は、記念行事にふさわしい会の進行がねられています。ご期待ください。

3.記念誌完成 当日頒布(500円)

第4号記念誌がこのほど完成しました。今回、1・2・3号の内容を一部含め、顕彰碑建立および顕彰運動の歴史の概要がわかるような編集を、また行事当日発売ということで進めました。発行主体は「千代子こころざしの会」で、従来号を継承しています。会場内3カ所で販売します。
 13日、記者会見で記念誌完成を発表。生誕100年にふさわしく、千代子顕彰にかかわってきた人々を誌上でせいぞろいさせたかった、と編集上のこだわりについてのべました。

4.パネル展すすむ、前日一挙に整備

ホール横第一集会室において、午前9時から午後5時まで開催しています。部屋半分は交流の広場となっています。
 16日夕方から担当者全員でパネル展示作業を行ない、翌日に備えます。

5.千代子最後の手紙 図書館で展示

なお市立図書館(文化センター横)において、伊藤千代子の最後の手紙4通(実質3通)の展示が予定されています。 今年四月に北海道苫小牧図書館で初公開されたもので、今回はコピー版での展示となります。
 なお、7月17日以降でも、手続きの上見ることはできます。(月曜休館ですが、18日は開館しています)
  以上、行事概要です。ぜひお出かけください。

「伊藤千代子生誕100年記念のつどい」会場交通アクセスのご案内

墓前祭・碑前祭ご参加の皆様

諏訪市湖南南真志野墓地で7月17日午前11時から行われます。
お車でお越しの方は、県道岡谷・茅野線 日東工学前に案内所がありますので、
駐車など係員の指示に従ってください。
 顕彰碑も新しく文明直筆の歌三首の写しに差し替えられて、落成式を待つはこびになっています。

記念講演会ご参加の皆様

諏訪市文化センターで7月17日午後2時から行われます。
当日は、大変混雑が予想されますので、早めにお越し下さい。
同センターの第1会議室では、午前9時から午後5時までパネル展が開かれております。
伊藤千代子を知る上で貴重な資料が展示されますので、余裕を持ってお越し頂き、
こちらも是非ご覧下さい。
駐車場は、文化センタ-駐車場 と 東洋バルブ跡地 をご利用いただけます。
出来る限り東洋バルブ跡地をご利用下さい。
案内係がおりますので、指示に従ってご入場下さい

記念誌 『今、新しき光の中に』第4号 が完成しました

2005年7月14日   


会場内で頒布します。
お買い上げいただけますようご案内申し上げます。

 取扱価格 500円です。
長野日報 7月14日付に記念誌の記事が載りました
 田中事務局次長が記念誌を紹介している写真も添えられています。
諏訪市民新聞 7月15日付に記事が載りました。
 記念行事をはじめ千代子の生涯も紹介されています。

記念誌『今、新しき光の中に』第4号 概要

・編集前記 & 編集後記本の表紙 記念誌「今新しき光の中へ」第4号
  伊藤千代子生誕100年  ‥‥いま新しき光の中へ
  --その清冽な生涯に思いは深く
 ・《紹介》記念講演講師 こんにちは澤地久枝です
 ・    ‥‥小市草子 ‥‥高野うめ子
 ・「伊藤千代子を後世に伝えた歌」と土屋文明 ‥‥内田一枝
 ・《紹介》近藤芳美さんの「千代子を詠った文明短歌」評
 ・「いま伊藤千代子と語りたいこと」 ‥‥広井暢子
 ・「伊藤千代子獄中に関わる資料をめぐって」  ‥東 栄蔵
 ・「伊藤千代子と憲法9条」 ‥‥秋元波留夫
 ・「伊藤千代子とかかわった先人たち(素描)」 ‥‥成澤榮壽
 ・「『イエローローズ・伊藤千代子の青春』出版以後」 ‥‥葛城誉子
 ・-伊藤千代子ルネッサンスの年へ-
 ・「時代の証言者 伊藤千代子」を書き終えて ‥‥藤田廣登
 ・「あたらしき光を目指して歩んだ人々の連なり」 ‥‥碓田のぼる
 ・《紹介》伊藤千代子の獄中最後の手紙の公開に尽力した ‥畠山忠弘さん》
 ・《紹介》「伊藤千代子を歌う三つの歌曲」演奏活動つづける‥中村洋子さん》
 ・ 千代子の生涯   ‥‥生きざま/エピソード
    ――こころざしいまこそ大河に
    顕彰碑建立&顕彰運動史
   [千代子研究史も兼ねる] ‥‥年表
    『記念誌』3号から4号へ
    ―2002年~2005年の記録-
 ・ホームページ解説
 ・伊藤千代子顕彰碑案内

伊藤千代子生誕100年記念事業特集誌の発行について

・今回の「生誕100年記念号」は当日発売という方針で進みました。従来からの方針からいえば、次号は2年先となりますが、今回の事態を考慮して、ただちに結果報告としての第5号の編集にかかり、秋の「赤旗まつり」には現地で頒布・販売できるよう進めたいと思います。
 ・予定内容概要--・澤地記念講演報告 ・パネル展報告(写真含む)  
 ・寄せられた思い(会場アンケート等) ・寄稿
 ・寄せられている短歌・誌・絵画
 ・千代子研究の展開
 以上のように、会場アンケート等収録予定ですので、ご協力お願いいたします。

6月17日実行委員会開催 いよいよ最後の追込みへ

記念事業1ヶ月前に当たる6月17日諏訪市公民館に木島実行委員長初め36人が集まって、全体としては最後となる実行委員会が開かれました。
会では準備状況と特に参加者問題や財政問題が具体的に報告・議論されました。
決められたことは
1.参加目標をすえた組織活動を急速に強める。同時に協賛募金を幅広く訴えて参加を呼びかける。
2.予算は具体化の中で当初の100万円に収まらず115万円。
  更に終了後の整理を入れて予備費を加える。
3.記念講演会は澤地さんに90分を必ず保障するためにシンプルに進行する。
  不足は参加者全員に配る栞でカバーする。
4.各事業の具体的準備は分担の中で責任を負う、
  が全体としては参加者確保と協賛募金に全力を挙げる。
等です。
 また東京の伊藤千代子の会からも2人参加して取り組みが報告された。「既に都議選の真只中にあり、初期の目標は超えた。まだ二葉高校や清陵高校の出身者運動が自主的に広がっている」との事。又藤田広登著「時代の証言者 伊藤千代子」が当日発売されるそうです。
写真・録音・ビデオ・当日要員・当日までの木島実行委員長の入りや事務局日程など諸問題も確認して会を終りました。

伊藤千代子「最後の手紙」コピーの閲覧・諏訪市図書館にて可能に

露草のイラスト実行委員会に先立って木島日出夫さん他4名が諏訪市教育委員会を訪れ、「伊藤千代子最後の手紙」公開・閲覧について話し合いを行いました。
4月1日苫小牧図書館で公開された手紙は、実行委員会の求めに応じて諏訪市教育委員会が苫小牧にお願いしてコピーを諏訪市図書館に所蔵することとし、既に届いていて「郷土閉架資料」として厳密な管理がされています。閲覧ご希望の方は、手続きの上、閲覧が出来ます。
7月17日は当然閲覧希望が多いことが予測されますので受付カウンターに用意をしておき希望にすぐ応えられる体制を取っていただくことになりました。

参加受付締め切り迫る・・全国交流会

全国交流会・語る会の参加状況がすでに200人を突破しています。都議選があり東京方面が早く取組んだ結果ですが当日申し込みはほぼ不可能です。一定人数で締め切りとなりますので早めの申し込みをしてください。・・事務局・三沢実まで

魅力増す記念誌「今 新しき光の中へ」4号・原稿次々

いよいよ最後の追込み、全体の印刷前成文化に入っています。
トップは「伊藤千代子生誕100年・・いま新しき光の中へ」として小市草子(土屋文明長女)さん・秋元波留夫さん・広井暢子さん・成澤榮壽さん・東栄蔵三・葛城誉子さん・碓田のぼるさん等から原稿などが届いています。
 2章は「千代子の生涯・そして顕彰運動」・・・最後は記念誌3号から4号へ、02年から05年へ碑を訪れる人々や「千代子こころざしの会」の活動などです。

ホームページへのアクセスが増えてきました。

新しいニュースを載せるべく取り組みを強めます。尚前回紹介した【伊藤千代子先頭ページ】で検索・・の方法は最近エラーとなる事が有るようです。そのときは「アドレス」から開くか・・「伊藤千代子」だけで検索で探してください。又感想をお寄せください。

引続き協賛金と共に声が寄せられています


○ 志半ばにして、しかも24歳の若さで特高の凶暴な拷問に屈せず初心を貫き通した伊藤千代子さんに心から敬意を表します。そして今、又治安維持法を再現するような動きが高まっています。再び戦争をやらしてはなりません。戦争に赤紙1枚で戦争に取られた父、後に残された母と子、どんなに苦しみ果てはしに追いやられた思いを忘れることは出来ません。・・岡山・・・郵便振替用紙通信欄一パイに書いてくれました。・・・

○ 早速資料・案内を送っていただきありがとうございます。宿は16日に「ぬのはん」にしました。企画を楽しみにしています。・・愛知

○ 生誕100年記念事業の成功を祈ります。募金6口送ります。年金暮らしで旅もままなりません。・・1度は行って伊藤千代子の志に更に触れてみたいと思っています。・岡山

○当日は丁度中国国歌・義勇軍行進曲(♪起て、怒れりとなる人民・・)の作曲者=エ・アル終焉の地海岸の近くで碑前祭と記念公演があり実行委員として参加していますので残念ながら出席できません。・・・皆様方にくれぐれもよろしく!~~神奈川

北海道「伊藤千代子最後の手紙公開記念のつどい」へ

7月3日、苫小牧で表記のつどいが開かれます。実行委員長は石城謙吉さん(諏訪市出身・北海道大学名誉教授)、事務局長は諏訪に2度来て手紙公開に力を尽くした畠山忠弘苫小牧前市議「諏訪から代表を是非!」との要請に応えて、田中康祺事務局次長が参加します。
   7月17日には苫小牧から今3名の方が参加される予定です。

新しい各地の取組ニュース

2005年6月13日   


各地からの期待と激励、参加申し込みや協賛募金が始まりました


○ 卒寿と喜寿の老夫婦です。1反程の畑に野菜作りをしています。所属する年金者組合が「9条の会」を作りましたので早速2人で入会しました。疲れた時には戦前命がけで戦争に反対した先輩たちのことを思うと勇気が出てきます。7月17日には亡き千代子さんに会いに行きます。よろしくお願いします。・・・静岡

○ 3月28日に新日本歌人協会の文学散歩コースで念願の顕彰碑に香を手向ける事が出来ました。土屋文明の自筆に改装されますこと、皆様の語労苦に敬意を示します。・・・福岡

○ 伊藤千代子生誕100年記念事業のご準備まことにご苦労様です。意義深い事業に心から期待しています。・・・長野

○ 通院中で参加できず次の折に期待します。会の成功を祈ります。貧者の一灯でお許しください。ご健康に留意されてご活躍ください。・・・神奈川

○ 7月17日には諏訪へ行きたいと思っています。頑張ってください。・・・埼玉

各地の取り組みから・・・


○ 4月1日伊藤千代子最後の手紙4通画公開された苫小牧では7月3日に「伊藤千代子最後の手紙公開記念の集い」が開かれます。諏訪からも代表が参加。
北海道でも諏訪での100年記念事業にも参加者を募っています。

○ 4月16日群馬県立土屋文明記念文学館でのトーク&コンサートに協力した「ケノクニ」の皆さんや支援実行委員会でも諏訪行きを検討しています。

○ 「伊藤千代子の会」(在京)の皆さんの取り組み、諏訪行きはもうバス2台を超えている、都議選があり早めの取り組みをしてきたがいよい選挙戦本番(顕彰碑を建立したときも都議選、そして大躍進、木島さんも広井暢子さんも都議選躍進に触れて挨拶しています)とのこと。心強い限りです。

○ 3年前に顕彰碑を訪ねてくれた東京・三多摩の「T」さん「車2台で13人、17日に記念行事に出て、翌18日は野麦峠を歩こうと話し合っている。」

○ 東京/二葉高校(諏訪高等女学校)出身者5人で話した。同窓生に大いに働きかけて受付も1箇所作ってもらいましょう、交流の広場もいいね・・・」/と!

○ 19日の記者会見と新聞報道を見て問い合わせなど増えています。中には歴史的な証言も。諏訪からの全国発信はこれからですが既に多くの方や団体からの問い合わせも来ています。協賛金募集も含めていよいよ全力です。

○愛知から・・「私の母が平林たい子と同級生・・という事は伊藤千代子と同級生・・母は亡くなりましたが知っていればもっといろいろ聞いておくだった。前の日から諏訪に行こうと思います」とうれしい電話。

○「新聞見たよ」と早速財布から1000円、「又間際にも出すからね、がんばって」

準備進行 新しい魅力も加わって

6月17日、実行委員会を開催します。
 ちょうど 1ヶ月前、最終コーナーへの方針確立・・又知らせます。

澤地久枝さんの講演 中村洋子さんの歌 土屋文明自筆の碑への改装
・・に加えて
伊藤千代子の手紙

  1. 親友に宛てた心の記録・・葛城誉子さん所有・・パネル展に展示を予定しています。
  2. 最後の手紙4通・・4月1日苫小牧で公開された手紙のコピーが実行委員会の求めの中で諏訪市教育委員会から苫小牧へ要請、苫小牧図書館との約束・方針により【諏訪市図書館】に送られています。7月17日も少なくも諏訪市図書館(文化センターとなり)で見ることが可能になりました。

パネル展では関連の写真や証言、親戚の方の保管していた当時の新聞等など千代子さんとその時代のわかるものにするべく努力中

記念誌「今、新しき光の中へ」4号は17日発売予定、顕彰運動に関った著名な方々から原稿が届いています。又伊藤千代子研究家・藤田広登氏の「伊藤千代子研究ノート」も当日に発刊予定です。

夜の全国交流会(6000円会費)ですが東京都議選ではやめの取り組みになっていて既に120人を超えています。早めの申し込みを。イラスト 案内嬢

多くの皆さんのご参加 ・ ご協力をお願いします。

いよいよ7月17日! 「伊藤千代子生誕100年記念事業」成功へ記者会見

5月19日、木島日出夫実行委員長等が諏訪市役所の記者クラブで会見し、事業の内容と意義、成功への取り組みを発表した。翌日の新聞は全国版に載せたり地元紙は1面の半分近くをさいて報道、生誕100年記念事業をつたえる信濃毎日・長野日報・市民新聞各紙の記事事業の内容と共に 「戦争に向かった時代に平和のために活動して弾圧された女性を改めて掘り起こし、二度と戦争をさせないための一歩にしたい」という木島実行委員長の言葉を伝えている 。
写真 記者団を前に「伊藤千代子」を熱く語る木島・栗田・上田・三沢、各実行委員会役員 諏訪では3月の「ひめゆり部隊・島袋淑子」5月「イラク戦争証人・高遠菜穂子」さんの講演会がありいずれも諏訪文化センターでした。そして7月伊藤千代子生誕100年記念事業、 澤地久枝さんの記念講演と期待を高めています。全国からの参加をお待ちしています。


ご案内―計画詳報―

伊藤千代子生誕100年記念のつどい

戦争の足音が強まる時代に、こころざしを貫き、素直に誠実に生き、そして倒れた伊藤千代子。その生誕100年を記念して「つどい」を計画しました。
日程 7月17日(日) 長野県諏訪市にて写真 緑に囲まれて諏訪湖を見下ろす西山にある顕彰碑

墓前・碑前祭

午前11時 湖南 南真志野墓地
 土屋文明自筆の歌を含む顕彰碑へ
 上諏訪駅と現地駐車場よりシャヤトル便が出ます。
 バスとマイクロは個別対応
 地図参照 「諏訪市文化センター」  ・ 「顕彰碑」周辺地図
        顕彰碑訪問案内のページをご覧下さい。

記念講演会

写真 澤地久枝さん午後2時 諏訪市文化センター
演題 「証言者としての伊藤千代子」
講師 澤地久枝 (作家・9条の会)
 澤地さんは、1930年東京生まれ。(伊藤千代子が亡くなったのが1929年) ノンフィクション作家・評論家、専門は昭和史研究。
 今、憲法9条を変えて海外で戦争の出来る国にする動きが強まって・・・
これを許すなと「9条の会」を作る呼びかけをしています。
今、「9条の会」は、燎原の火の如く全国に広がっています。

関係者挨拶・紹介
 歌曲 「伊藤千代子を歌う三つの歌曲」 中村洋子

記念誌「今、新しき光の中へ」4号の発行  7月17日発売・文化センター
        1.2.3号と「こころざし今に生きて」なども販売 
パネル展 諏訪市文化センター第1集会室 17日9時~17時 
       この他、パネル展会場に「千代子を語るー交流の広場」予定

語る会・全国交流会について
 夜6時より「ホテルぬのはん」にて「伊藤千代子の会」(東京)との共催による「語る会・交流会」を予定・6000円・誰でも参加出来ますが希望者はお申し込みを。

財政 講演会・碑の改修・宣伝等の費用について協賛募金をよびかけます。
     1口500円以上
     郵便振替払込口座番号 00510‐6‐18198 伊藤千代子実行委員会
体制 伊藤千代子生誕100年記念事業実行委員会
    実行委員長・木島日出夫 副・関勘正 上田秀昭
    実行委員長代行・栗田勝
お問い合わせ・連絡先
 事務局長 三沢実 
 〒392-0016 諏訪市豊田 323-2

今伊藤千代子とその時代を語るのは、現在と未来を語る事ではないでしょうか
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 7月16・17・18日は3連休の方が多いと思います。
遠方の方 信州の・諏訪の自然や史跡・記念碑・顕彰碑などを訪ねる旅などと結んでどうでしょうか。相談に応じます。又必要なら直接ご案内します。

自然  諏訪湖 霧ヶ峰 白樺湖 蓼科 美ヶ原――ビーナスライン・・
   北八ヶ岳横岳・2480M ロープウェイ 歩き往復3時間 360°の山並み一望
碑めぐり 伊藤千代子顕彰碑 進歩の礎 開拓の碑 真実の碑(辰野事件)等
歌碑など 島木赤彦・記念館・柿蔭山房 伊藤左千夫 藤森成吉 岩波茂雄等
伊藤千代子ゆかりの 生家・諏訪高等女学校(現二葉高校)土屋文明住家
温泉 片倉館千人風呂(千代子の亡くなる前年開設の製糸女工のクアハウス)等多数

信濃路 安曇野ちひろ美術館 無言館 松代地下壕 秩父事件終焉の地 木曽路等など 
宿は 間際でなければ紹介できると思います

ホームページ開設

是非開いて見てください 見てますよね 知り合いに薦めてください・・・そして感想、ご意見、情報などお寄せください
 アドレス http://
 メールアドレスは 

詠歌70年記念 「生誕100年・ー某日某学園にて」

伊藤千代子トーク&コンサート

写真 ロビーいっぱいの参加者。歌う中村洋子さん2005年4月16日、群馬県群馬郡群馬町にある県立土屋文明記念文学館において「伊藤千代子トーク&コンサート」が開かれました 。諏訪地方からは、35人がバスで参加、 現地は土屋文明がかかわった歌人誌「ケノクニ」 の方々や近隣の人々等、全体で150人と いう盛会になりました。  「トーク&コンサート」は、伊藤千代子生誕100年を記念して、またアララギ総帥だった土屋文明が「某日某学園にて」と 題して詠った六首の短歌から70年の節目にあたり、「伊藤千代子こころざしの会」が企画・主催して行われました。
 当日はまず文学館の広いロビーで中村洋子コンサート。竹久夢二詞の「宵待ち草」等のあと土屋文明詠の「伊藤千代子がこと 」三首を歌曲として重々しく美しく歌いあげました。
 現地の人々には初めての催し。
「中村洋子さんの歌、心に深く刻まれまし た」
「作曲された高平さんもNTTの労働者、私も合唱団で指導してもらっています。奇遇でした。‥とてもすばらしい歌でし た。きょうは勇気をもらいました。」
「この歌をひろめたい‥。」・・等々の感想が‥‥。

文学館も本当に親切に対応してくれました

写真 あいさつする栗田こころざしの会副会長 「トーク=語る会」は100人予定でいましたが、会場・資料等150人対応に急きょ変更。
会場いっぱいの盛会となりまし た。
会は毛利栄子県議の司会、栗田勝こころざしの会副会長が主催者挨拶、「諏訪では7月17日に澤地久枝さんを迎えて伊藤千 代子生誕100年事業を行う。憲法九条を変え戦争をする国にする動きが強まる今日、ともに力を合わせましょう。」と。
 講演講師は歌誌「ケノクニ」発行者、「青南」(土屋文明長女小市草子さんの夫・巳世司氏率いる歌人集団)会員でもある内 田一枝さん(前橋市)。
 『土屋文明-人と作品』で「某日某学園にて」の評文において、「作品の背景に命を奪った時の権力、あるいは時流に対する痛 憤が込められていることに気づく。写真 「千代子と文明」を熱く語る内田一枝さんそして志半ばにもいかず倒れた少女を”新しき光の中におきて思はむ”と詠嘆してやまない 文明。悲しみの中で明るい未来を予見している如き作品である。‥‥ファシズムの暗雲ただよう昭和10年に伊藤千代子の生き方 を肯定し『伊藤千代子がことぞかなしき』と言い切って発表をためらわなかった勇気に敬服する。」と書いています。
 講演はこの文を基調に行われました。千代子のいとこ岩波八千代にあてた手紙、土屋文明と伊藤千代子に関連して、1時間近 くにわたって話されました。
写真 文明唯一の文学碑「話もわかりやすく、文明と千代子を伝えてくれました。『亡き若人に寄せた歌の数々』も短歌と人間性のかかわりをはっき り示してくれました。」「恥ずかしいことですが、伊藤千代子を知りませんでした。才能ある乙女を獄死させた当局の責任、権力 にもまけず真実を訴えた勇気ある行動をとった文明の素晴らしさに感銘しております。」
等々会場発言でも、るる語られ閉会しました。 

 また感想文がたくさん寄せられました。

「良い会でした。今のこの時期このような会を開かれたこと、意義ぶかいことだと思います。七月の記念集会にも参加したいと 考えています。」など、催した方が大変激励された素晴らしい集まりでした。

「伊藤千代子生誕100年記念事業」 記念講演、講師決定

第4回実行委員会 2005年2月13日


実行委員会報告

第4回実行委員会で澤地久枝さんに講演して頂くことに決定しました。

写真 澤地久枝ん 2月13日、第4回実行委員会が開かれ、記念事業の大まかな内容が決まりました。メイン行事となる講演会の講師は澤地久枝さんに決定。 本人の承諾が得られました。実行委員会を拡充再構築して取り組んでいきます。
日時は 7月17日(日曜日)午後2時から
場所は 諏訪市文化センター大ホールです。
4つの小委員会が検討してきた概要は、次のとおりです。

1.メイン講演会
 

講師に決まった澤地久枝さんは、1930年(昭和5年)東京生まれ、ノンフィクション作家、評論家で、専門は昭和史研究。現在「改憲」 の企てを阻むための「九条の会」の呼びかけ人の1人として、各地で奮闘しています。
伊藤千代子とのかかわりで言えば、千代子の獄中でのたたかいも記録されている原菊江著「女子党員獄中記」(復刻版)の「あとがき」 ・・消された声よ蘇れ・・を書いており、記念事業のメイン講師として誠にふさわしい人です。
なお、講演会後には、会場を移して、「語る会・懇談会」が計画されています。

2.碑の整備・墓前碑前祭

墓前・碑前祭は、7月17日の午前11時より現地にて祭行します。

3.「記念誌」の作成・領布
 

今回100年記念事業の一部として発行しますが、発行は、従来からの及び今後の継続性を考慮して、これまでと同様「千代子こころざしの会」とします。
発行時期内容について、千代子頸彰碑建立及び頸彰運動の概要が理解できるもの、との注文がつきました。
領布は講演会当日。「参加者が誰でも購入できるような領布価と大衆性ある編集に。」との要望がありました。

4.パネル展
 

頸彰碑建立記念式典時から今日までに各所で、(戦争と平和展等にも賛助出展)5~6回はおこなってきています。生涯にかかわるもの、 治安維持法にかかわるものが主ですが、従来と装いを変えた形での展示にしたいと考えています。今回は、千代子を歌った色紙、掛け軸等の賛助出品の呼びかけも検討しています。

伊藤千代子没後75年 東京と諏訪で

東京 伊藤千代子墓参没後75年のつどい

2 4歳、その不屈の闘いと死から75年。23日『没後75年記念のつどい』が東京・文京区の全労連会館で開かれた。実行委員長松原勝、事務局長藤田広登さんを中心に幅広い賛同を得て300人を超える方々が集まった。・・・「顕彰碑行ってきましたよ」と言う方も。
 第1部は伊藤家を継ぐ伊藤善知さんが会場正面の千代子の写真を守ってきたこと、土屋文明長女の小市草子さんは父の思い出と諏訪顕彰碑を訪れた感慨、前共産党党中央の青木正彦さんは三首の歌の意、千代子こころざしの会三沢事務局長は60年代からの諏訪の千代子への取り組みと顕彰碑、訪れる人との交流、来年の生誕100年事業に触れて挨拶。中村洋子さんが清らかに…美しくソプラノで千代子を歌いました。
 第2部の記念講演
葛城誉子さんは、同級生だった母の持つ千代子の48通の手紙と今も健在な母の話から見事に千代子の青春を語る。
秋元波留夫さん、98歳・東大を出て精神科医に。千代子が亡くなった直後の松沢病院に赴任。同年代の青年の治安維持法の下で拷問・虐待苦悩・・・。この時代を告発し、伊藤千代子の病を語る。更に現在の改憲の動きをを鋭く究明しました。
 多くの感激と余韻を残して3時間半の集いは終わった。多くの感想文。感銘と共に「諏訪を訪れたい」「IOO年事業がんばって」の声も聞かれました。

諏訪 没後75年伊藤千代子墓参と語る会

写真 碑前で墓参に訪れた参加者9月2 4日が伊藤千代子75回目の命日でした。『没後75年記念のつどい』は23日に東京で開かれました。
 諏訪では、命日に墓参と語る会をおこないました。墓参は午後5時半から千代子の墓前で、伊藤善知さんのあいさつと東京から駆け付けた中村洋子さんの歌の中で花・線香をあげ、顕|彰碑に花を添えました。終了後湖南公民館に移動し時間まで懇談しました。
 語る会は午後7時より、関勘正こころざしの会会長あいさつ、三沢事務局長が会の1年の経過・財政・千代子生誕100年事業について報告提案がされました。
 木島日出夫さんが『伊藤千代子の時代、戦争と治安維持法の元での千代子の闘いと死-そして今憲法9条を変えて又戦争をする国への狙い』と題して40分間話しました。
意見交換と懇談のあと生誕100年記念事業と実行委員会の骨格を確認して会を閉じました。

「千代子こころざしの会」墓参と語る会和やかに 2001年

9月24日は伊藤千代子72回目の命日、『千代子こころざしの会』 (会長 関勘正氏)の呼びかけで『2001年 墓参と語る会』が開かれました。  墓前にはコスモスや盆花等とともに当日の赤旗新聞や前日発刊になった『諏訪地方の進歩と革新』の分厚い本が供えられました。  顕彰碑の名刺入れには「諏訪市出身伊藤千代子・小沢路子の冥福を祈る・・松原勝/9.20」などメッセージがありました。二日前に顕彰碑周辺の草取りをしていた伊藤善知さんから「諏訪地方のアララギの歌人の人達がみえられ、ここで話をしました」という報告も。訪れる人の多いことがありがたいと・・・。
 この後湖南公民館で「語る会」が行われ。会長持参のネズミ茸などもあり、舌ずつみを楽しみながら千代子研究の成果と課題、千代子の同級生・葛城よ志子さんの近況、碑やお墓を訪れた人達との交流や感想、岩波茂雄・藤森成吉とのかかわり、国賠同盟やいしずえ会の千代子碑訪問などの取り組みと計画、最近のアララギ派の動向等々話されました。
 林百郎初当選の時のエピソード、『故伊藤千代子』の当選祝いが届いた話は、当時党諏訪地区委員会の専従だった古屋やす子さんが参加していて当時の様子をリアルに話された。「上諏訪駅に近い選挙事務所で周辺は林虎雄知事の当選に続く林百郎当選にごった返していた。受付をしていて出された袋に「故伊藤千代子」を見てハツとした。以前松見勝さんからお墓を案内していただいて千代子さんのことは聞いていたので、その方と少し話して林百郎さんを呼びにいっているうちに見失った」と。
 聞いていた伊藤善知さんが「あなただったのですか。行ったのは私の『おんじい・そうすけ』だったと思います」と五十四年前の思い出に互いに涙していました。
 譜る会は四年後に千代子生誕百年になる、土屋文明自筆の碑文にしたいなど今後の課題を確認して閉じました。
 戦争に反対して倒れた千代子、今また同時多発テロに武力の報復・・・、では、テロを無くす大義を失います。法の下での裁きこそ求められます。          (事務局長 三澤実)写真 墓参に訪れた皆さん(墓前で)